J-Quants API を使うには、まず JPX のアカウントを作成し、利用するプランを選ぶ必要があります。本記事では、登録手順の流れとプランの選び方を整理します。具体的な認証コードは#6-3「認証(API キー)」 で扱います。
目次
- 登録の全体像
- アカウント作成時に決めること
- プランの比較
- 学習目的での推奨
- 登録時に押さえておきたい点
- プランを変えるタイミング
- 登録後にやること
登録の全体像
登録は次の流れで進みます。各ステップは公式サイトで完結します。
- 公式サイトにアクセスしてアカウント作成
- メールアドレス確認のリンクを開く
- プロフィール情報を登録
- プランを選択(Free から開始するのが無難)
- 必要に応じて支払い情報を登録(有料プランの場合)
- ダッシュボードで API キー を発行し、安全に控える
公式サイトの URL や画面遷移は変わることがあるため、最新の手順は 公式ドキュメント を確認します。
アカウント作成時に決めること
登録時に入力する情報は次のとおりです。
| 項目 | 用途 |
|---|---|
| メールアドレス | ログイン ID(ダッシュボードへのログイン用) |
| パスワード | ログイン認証(ダッシュボードへのログイン用) |
| 表示名 | 管理画面での表示用 |
| 利用目的 | 「学習」「研究」など |
API リクエストの認証には、ログイン後に ダッシュボードで発行する API キー を使います(メール・パスワードはログイン用)。API キーは漏えいすると不正利用のリスクがあるため、管理は慎重に行います(#2-8「API キーや秘密情報の安全な扱い方」)。
プランの比較
代表的なプラン(2026 年時点の例、公式の最新を必ず確認)を整理します。
| プラン | 取得できるデータ範囲 | 履歴の長さ | 学習目的での適性 |
|---|---|---|---|
| Free | 主要エンドポイントの一部 | 直近 12 週間 程度 | まず触るには十分 |
| Light | 主要エンドポイントの大半 | 数年〜10 年程度 | 個人の継続学習に適 |
| Standard | より広いエンドポイント | より長い履歴 | 本格的な分析・研究 |
| Premium | フルセットに近い | フル履歴 | 業務利用相当 |
具体的な金額・条件は変動します。金額・取得範囲・履歴は必ず公式サイトで再確認 してください。
学習目的での推奨
このサイトの記事は、可能な限り Free プランの範囲で動作するよう構成しています。学習開始時の選び方の目安は次のとおりです。
- まず Free から始める(支払い登録不要、感触をつかむには十分)
- 履歴の長さや業種別データに不足を感じたら Light を検討
- 業務やバックテストで長期データが必要なら Standard 以上を検討
最初から最上位プランを選ぶ必要はありません。Free で API の使い勝手を確かめてから上げる方が安全です。
登録時に押さえておきたい点
登録のタイミングで決めておきたい点を挙げます。
- 登録メールは常用するもの: 重要な通知が届きます。捨てメール等は避けます
- パスワードは強度のあるもの: ダッシュボードのログインに使うため、推測されやすい文字列は避けます
- 2 段階認証: 公式が提供している場合は有効化を推奨
- 学習者・組織アカウントの区別: 教育機関での利用は別の窓口がある場合があります
プランを変えるタイミング
プランは途中で変更できます。学習中に「履歴が足りない」「特定のエンドポイントが使えない」と感じたら、プランを上げる検討をします。
実際のプロジェクトで判断したいときは、次のような観点でチェックします。
- バックテストに必要な期間(1 年・5 年・10 年)が、現在のプランで足りているか
- 必要なエンドポイントが現在のプランで使えるか
- API の呼び出し回数(レート制限)が、運用に耐えるか
レート制限は#6-8「レート制限・エラー時のリトライ設計」 で扱います。
登録後にやること
アカウントが作成できたら、次の準備を行います。
- 発行した API キーを安全な場所に保管(パスワードマネージャ推奨)
- 環境変数の準備(#2-7「Git と GitHub の最低限」 で扱う
.envファイルなど) - 認証コードの実装(#6-3「認証(API キー)」)
環境変数の例として、シェル(macOS / Linux)では次のような書き方になります。値はあくまで自分のものに置き換えます。
# ~/.env など、git 管理外のファイルに記述export JQUANTS_API_KEY="your-api-key"これを Python から読むには os.environ を使います。
import os
api_key = os.environ["JQUANTS_API_KEY"]
# 値そのものは print しない(画面ログに残るため)print(f"API キー長: {len(api_key)} 文字")API キーを コード上にハードコードしない ことが大原則です。記事のサンプルでは常に os.environ 経由で読みます。
注意点
- プラン情報・金額は変わりやすいため、必ず公式の最新を参照する
- 登録メール・パスワードを共有する場合は、組織内の権限管理に従う
- アカウントを長期間使わない場合は、不要であれば停止・削除を検討する
- API キーを発行した後は、絶対に公開リポジトリに上げない
まとめ
- 登録の流れはアカウント作成 → メール確認 → プラン選択 → API キー発行
- 学習目的なら Free から開始、必要に応じて上のプランに引き上げる
- API 認証には発行した API キーを使う(メール・パスワードはログイン用)
- API キーはコードにハードコードせず、環境変数経由で扱う