J-Quants API を使うには、まず JPX のアカウントを作成し、利用するプランを選ぶ必要があります。本記事では、登録手順の流れとプランの選び方を整理します。具体的な認証コードは#6-3「認証(API キー)」 で扱います。

目次

  1. 登録の全体像
  2. アカウント作成時に決めること
  3. プランの比較
  4. 学習目的での推奨
  5. 登録時に押さえておきたい点
  6. プランを変えるタイミング
  7. 登録後にやること

登録の全体像

登録は次の流れで進みます。各ステップは公式サイトで完結します。

  1. 公式サイトにアクセスしてアカウント作成
  2. メールアドレス確認のリンクを開く
  3. プロフィール情報を登録
  4. プランを選択(Free から開始するのが無難)
  5. 必要に応じて支払い情報を登録(有料プランの場合)
  6. ダッシュボードで API キー を発行し、安全に控える

公式サイトの URL や画面遷移は変わることがあるため、最新の手順は 公式ドキュメント を確認します。

アカウント作成時に決めること

登録時に入力する情報は次のとおりです。

項目用途
メールアドレスログイン ID(ダッシュボードへのログイン用)
パスワードログイン認証(ダッシュボードへのログイン用)
表示名管理画面での表示用
利用目的「学習」「研究」など

API リクエストの認証には、ログイン後に ダッシュボードで発行する API キー を使います(メール・パスワードはログイン用)。API キーは漏えいすると不正利用のリスクがあるため、管理は慎重に行います(#2-8「API キーや秘密情報の安全な扱い方」)。

プランの比較

代表的なプラン(2026 年時点の例、公式の最新を必ず確認)を整理します。

プラン取得できるデータ範囲履歴の長さ学習目的での適性
Free主要エンドポイントの一部直近 12 週間 程度まず触るには十分
Light主要エンドポイントの大半数年〜10 年程度個人の継続学習に適
Standardより広いエンドポイントより長い履歴本格的な分析・研究
Premiumフルセットに近いフル履歴業務利用相当

具体的な金額・条件は変動します。金額・取得範囲・履歴は必ず公式サイトで再確認 してください。

学習目的での推奨

このサイトの記事は、可能な限り Free プランの範囲で動作するよう構成しています。学習開始時の選び方の目安は次のとおりです。

  • まず Free から始める(支払い登録不要、感触をつかむには十分)
  • 履歴の長さや業種別データに不足を感じたら Light を検討
  • 業務やバックテストで長期データが必要なら Standard 以上を検討

最初から最上位プランを選ぶ必要はありません。Free で API の使い勝手を確かめてから上げる方が安全です。

登録時に押さえておきたい点

登録のタイミングで決めておきたい点を挙げます。

  • 登録メールは常用するもの: 重要な通知が届きます。捨てメール等は避けます
  • パスワードは強度のあるもの: ダッシュボードのログインに使うため、推測されやすい文字列は避けます
  • 2 段階認証: 公式が提供している場合は有効化を推奨
  • 学習者・組織アカウントの区別: 教育機関での利用は別の窓口がある場合があります

プランを変えるタイミング

プランは途中で変更できます。学習中に「履歴が足りない」「特定のエンドポイントが使えない」と感じたら、プランを上げる検討をします。

実際のプロジェクトで判断したいときは、次のような観点でチェックします。

  • バックテストに必要な期間(1 年・5 年・10 年)が、現在のプランで足りているか
  • 必要なエンドポイントが現在のプランで使えるか
  • API の呼び出し回数(レート制限)が、運用に耐えるか

レート制限は#6-8「レート制限・エラー時のリトライ設計」 で扱います。

登録後にやること

アカウントが作成できたら、次の準備を行います。

  1. 発行した API キーを安全な場所に保管(パスワードマネージャ推奨)
  2. 環境変数の準備(#2-7「Git と GitHub の最低限」 で扱う .env ファイルなど)
  3. 認証コードの実装(#6-3「認証(API キー)」)

環境変数の例として、シェル(macOS / Linux)では次のような書き方になります。値はあくまで自分のものに置き換えます。

Terminal window
# ~/.env など、git 管理外のファイルに記述
export JQUANTS_API_KEY="your-api-key"

これを Python から読むには os.environ を使います。

import os
api_key = os.environ["JQUANTS_API_KEY"]
# 値そのものは print しない(画面ログに残るため)
print(f"API キー長: {len(api_key)} 文字")

API キーを コード上にハードコードしない ことが大原則です。記事のサンプルでは常に os.environ 経由で読みます。

注意点

  • プラン情報・金額は変わりやすいため、必ず公式の最新を参照する
  • 登録メール・パスワードを共有する場合は、組織内の権限管理に従う
  • アカウントを長期間使わない場合は、不要であれば停止・削除を検討する
  • API キーを発行した後は、絶対に公開リポジトリに上げない

まとめ

  • 登録の流れはアカウント作成 → メール確認 → プラン選択 → API キー発行
  • 学習目的なら Free から開始、必要に応じて上のプランに引き上げる
  • API 認証には発行した API キーを使う(メール・パスワードはログイン用)
  • API キーはコードにハードコードせず、環境変数経由で扱う