Windows に Python をインストールする手順をまとめます。本サイトの記事は Python 3.12 系を前提にしているため、ここでも 3.12 を導入することを想定します。

公式インストーラの画面に沿って進めるだけで完了しますが、チェックボックス 1 つ の有無でつまずきやすいポイントがあります。後半でつまずきやすい箇所と対処もあわせて整理します。

目次

  1. 公式インストーラのダウンロード
  2. インストーラの画面で押さえる 1 点
  3. インストール完了後の確認
  4. 動作テスト
  5. よくあるトラブルと対処
  6. 仮想環境への入り口

公式インストーラのダウンロード

  1. ブラウザで https://www.python.org/ を開く
  2. 上部メニューの Downloads → Windows に進む
  3. 安定版(Stable Releases)から Python 3.12.xWindows installer (64-bit) を選ぶ
  4. ダウンロードした python-3.12.x-amd64.exe を実行する

64bit 版を選ぶ点に注意します。古い 32bit OS でない限り、64bit 版を選んで問題ありません。

インストーラの画面で押さえる 1 点

インストーラを起動すると、最初の画面に次のチェックボックスが並びます。

  • Use admin privileges when installing py.exe
  • Add python.exe to PATH

ここで Add python.exe to PATH に必ずチェックを入れます。これを入れ忘れると、コマンドプロンプトで python と打ったときに「コマンドが見つかりません」と出るようになります。

その後 Install Now を押せば、標準的な場所にインストールが進みます。

インストール先を変えたい場合は Customize installation を選びますが、本記事では標準のままで進めます。学習目的なら標準で十分です。

インストール完了後の確認

PowerShell またはコマンドプロンプトを開いて、次のコマンドを実行します。

Terminal window
python --version

次のように 3.12 系のバージョンが表示されれば成功です。

Python 3.12.5

pip(パッケージ管理ツール)も同時に入っています。

Terminal window
pip --version
pip 24.x from C:\Users\<name>\AppData\Local\Programs\Python\Python312\Lib\site-packages\pip (python 3.12)

動作テスト

簡単なコードで動作を確認します。

Terminal window
python -c "print('Hello, pykabu')"
Hello, pykabu

これが出れば、python コマンドが正しく解決されている状態です。

よくあるトラブルと対処

1. python と打つと Microsoft Store が開く

Windows には「Python 未インストール時に Store を開く」スタブが入っています。PATH 設定を入れ忘れた か、Store のスタブが優先されているのが原因です。

対処は次の 2 段構えです。

Terminal window
# まずは py ランチャーを試す
py --version
# それでも駄目なら Store のスタブを無効化する
# 設定 > アプリ > アプリ実行エイリアス で「python.exe」「python3.exe」をオフ

py は Windows 用の Python ランチャーで、複数バージョンを切り替えるのに便利です。py -3.12 のようにバージョン指定もできます。

2. pip install でアクセス拒否のエラー

システム Python に直接書き込もうとして権限エラーになるパターンです。--user オプションを付けるか、仮想環境(venv)を使うのが推奨 されます。

Terminal window
python -m venv .venv
.venv\Scripts\Activate.ps1
pip install pandas

PowerShell の実行ポリシーで Activate.ps1 が拒否される場合は、次のどちらかで対処します。

Terminal window
# 現在のセッションのみ許可
Set-ExecutionPolicy -Scope Process -ExecutionPolicy Bypass
# あるいはコマンドプロンプトから
.venv\Scripts\activate.bat

3. SSL 証明書エラーで pip が失敗する

社内ネットワークなどで pip install 中に SSL 関連のエラーが出ることがあります。プロキシが原因なら、環境変数 HTTPS_PROXY を設定して再試行します。

Terminal window
$env:HTTPS_PROXY = "http://proxy.example.com:8080"
pip install pandas

会社固有の証明書が必要なケースは、社内の IT 管理者に確認するのが確実です。

4. 旧バージョンの Python が残っている

過去に 3.10 などを入れていた場合、python コマンドが古い方を指していることがあります。where python で実体パスを確認できます。

Terminal window
where.exe python

複数表示される場合は、上に並んでいる方が優先されています。新しい方が上に来るよう、システム環境変数の PATH を編集するか、不要な Python をコントロールパネルから削除します。

仮想環境への入り口

本サイトでは、プロジェクトごとに 仮想環境(venv) を作るのを基本にしています。インストール直後にグローバル環境へ片っ端からパッケージを入れると、後で別プロジェクトと衝突しやすくなります。

Terminal window
mkdir pykabu-study
cd pykabu-study
python -m venv .venv
.venv\Scripts\Activate.ps1
pip install pandas matplotlib

(. venv) のようなプロンプトが先頭に付けば、仮想環境内に入っている状態です。詳しい解説は#2-3「venv で仮想環境を作る」(venv で仮想環境を作る)で扱います。

まとめ

  • 公式インストーラを使い、Add python.exe to PATH必ずチェック を入れる
  • インストール後は python --version で 3.12 系が出るかを確認する
  • Store スタブが邪魔をする場合は実行エイリアスを無効化する
  • グローバル環境を汚さないため、プロジェクトごとに venv を作る運用を基本にする
  • SSL や PATH のトラブルは、where.exe python と環境変数の確認から始めると解決が早い