DMM 株(DMM.com 証券)は、米国株現物の取引手数料が一律 0 円という独自の強みと、Windows / Mac 両対応のダウンロードツール「DMM 株 PRO+」が特徴の証券会社です。一方、課税口座の国内現物は有料で、一般信用の売建(空売り)には対応しておらず、個人向けの発注 API も提供されていません。


現物取引のコスト

国内現物株

課税口座の国内現物は有料です。手数料の 1% が DMM 株ポイントで還元されます。

約定代金手数料
5 万円以下55 円
10 万円以下88 円
20 万円以下106 円
50 万円以下198 円

25 歳以下は現物手数料が全額キャッシュバック(実質 0 円)になります。

米国株

DMM 株の最大の独自性は米国株のコストです。

項目詳細
取引手数料約定代金にかかわらず一律 0 円
為替コスト円貨決済は 1 ドルあたり 25 銭(外貨決済は無料)
担保利用保有する米国株式を国内信用取引の代用有価証券として利用可能
取扱銘柄数絞り込まれており、上位 3 社より少ない

米国株の取引手数料一律 0 円は他の 4 社にない強みです。ただし投資信託・中国株などは取扱対象外です。

IPO

取扱はありますが実績は限定的で、SBI・楽天・マネックスと比較すると少ない水準です。


信用取引のコスト

手数料

約定代金にかかわらず信用取引手数料は 0 円です。コース変更などの手続きは不要です。

制度信用・一般信用

区分買方金利貸株料備考
制度信用(ゲストコース)2.7%1.1%VIP コース 2.0%
一般信用 無期限(ゲストコース)2.7%VIP コース 2.0%
一般信用 売建非対応(制度信用のみ空売り可)

DMM 株の公式 FAQ では、一般信用取引の売建は取り扱いがなく、空売りは制度信用のみで可能と明記されています。優待クロス取引などで一般信用売建を活用したい場合は他社の検討が必要です。

デイトレ信用

デイトレ信用の買方金利は 2.0%。SBI・楽天・三菱UFJ のデイトレ 0% と比べるとコストが残ります。

当日中に返済できなかった場合は翌営業日に強制決済となり、1 約定あたり 3,300 円の手数料が発生します。


PC ダウンロードツール

ツール対応 OS概要
DMM 株 PRO+Windows / Mac 両対応フル機能のダウンロード型ツール
DMM 株 STANDARDブラウザ版シンプルな操作画面

DMM 株 PRO+ は Mac に対応している点が SBI 証券と並んで強みです。kabu ステーション(Windows 専用)やマネックストレーダー(Mac 非対応)と比べて、Mac ユーザーへの対応範囲が広くなっています。


スマホアプリ

DMM 株」(iOS / Android 両対応)。「かんたんモード」と「ノーマルモード」を切り替えて使えます。


API・プログラム連携

個人向けの株式売買 API は提供されていません。Python などから直接注文を発行する仕組みはなく、データ取得 API も公開されていません。

自作プログラムとの連携を優先する場合は、kabu ステーション API を持つ三菱UFJ eスマート証券(#1-5「三菱UFJ eスマート証券 — 現物無料・デイトレ無料・kabu ステーション API」)が候補になります。


まとめ:こんな場合に向いている

  • 米国株の取引コストを最小化したい場合(一律 0 円は 5 社中唯一)
  • 米国株を国内信用取引の担保として活用したい場合
  • Mac でダウンロードツールが必要で、SBI 証券以外の選択肢を探している場合
  • 手数料体系をシンプルに保ちたい場合(国内信用も金額問わず 0 円)
  • 一般信用売建(空売り)を使わない場合(制度信用のみで運用できる場合)
  • 課税口座の国内現物は有料になる点、発注の自動化は不要という前提がある場合

参考資料

本記事の数値・仕様は 2026 年 6 月時点のものです。最新情報は DMM 株の公式サイトで確認できます。