楽天証券は「ゼロコース」による現物・信用の手数料無料化と、「いちにち信用」のデイトレードコスト 0%、Excel 経由の発注自動化(MARKETSPEED II RSS)が特徴の証券会社です。PC ツールは Windows 版と Mac 版に分かれており、それぞれ仕様が異なります。


現物取引のコスト

国内現物株

ゼロコースを選択すると、国内現物の売買手数料が約定代金にかかわらず 0 円になります。条件は SOR(Rクロス含む)の利用同意のみで、追加費用は不要です。

単元未満株「かぶミニ®」も手数料無料です(リアルタイム取引はスプレッド 0.22% が別途かかります)。

米国株

項目詳細
手数料約定代金の 0.495%(最低 0 ドル、上限 22 ドル)
NISA 口座売買手数料・為替手数料ともに無料
積立米国株の積立投資に対応
取扱銘柄業界トップ級(中国株・アセアン株も取扱)

IPO

2025 年の取扱は 43 社で、抽選方式は 100% 完全抽選です。資金量に左右されない点が特徴ですが、NISA 口座での IPO 利用には対応していません。


信用取引のコスト

手数料

ゼロコース選択で信用取引の売買手数料も 0 円になります(SOR 利用が条件)。

制度信用・一般信用無期限

区分買方金利貸株料返済期限
制度信用2.80%(優遇 2.28%)1.10%6 か月
一般信用 無期限2.80%(優遇 2.10%)1.10%無期限
一般信用 短期3.90%

いちにち信用(デイトレード)

手数料・金利・貸株料がすべて 0 円。新興市場銘柄の特別空売りにも対応しています。当日中に決済せず建玉を持ち越した場合は一般信用無期限に切り替わり、金利 2.80% が発生します。


PC ダウンロードツール

楽天証券のダウンロード型ツールは OS によって 2 つの別アプリに分かれています。

ツール対応 OS主な特徴
MARKETSPEED IIWindows 専用フル板発注・多彩なテクニカル指標・スクリーニング
MARKETSPEED for MacMac 専用(App Store)基本チャート・注文機能。MARKETSPEED II との機能差あり

MARKETSPEED II は複数銘柄の監視・チャートカスタマイズ・スクリーニング機能が充実しています。Mac 版は機能がコンパクトになっており、Windows 版と同等ではない点に注意が必要です。


スマホアプリ

iSPEED」(iOS / Android 両対応)。アルゴ注文(時間指定・条件注文など)に対応しており、外出先でも条件付き注文を設定できます。


API・プログラム連携

楽天証券が提供しているのは「マーケットスピード II RSS」(無料)です。

RSS は Excel アドインとして動作し、VBA マクロや数式から株価データの取得・注文の発行ができます。MARKETSPEED II と連携するため Windows 専用であることに注意が必要です。Mac や Python から直接 REST API を呼ぶ形式には対応していません。

Python との連携は、Excel を仲介する間接的な方法や非公式ライブラリがコミュニティで試みられていますが、公式サポートはありません。


まとめ:こんな場合に向いている

  • 現物・信用ともコスト重視で、SOR 条件を許容できる場合
  • デイトレードが中心で、いちにち信用の手数料・金利・貸株料 0 を活用したい場合
  • Windows 環境で MARKETSPEED II のスクリーニング・チャート機能をフルに使いたい場合
  • Excel による発注自動化を試したい場合(RSS + VBA の組み合わせ)
  • Mac ユーザーは MARKETSPEED for Mac で基本操作が可能ですが、Windows 版との機能差は事前に確認が必要です

参考資料

本記事の数値・仕様は 2026 年 6 月時点のものです。最新情報は楽天証券の公式サイトで確認できます。