マネックス証券は、米国株取引の充実度(銘柄数・為替コスト・取引時間)と、ブラウザ型分析ツール「銘柄スカウター」によるファンダメンタルズ分析が強みの証券会社です。一方、課税口座の国内現物は有料で、信用取引コストには他社と異なる点があります。


現物取引のコスト

国内現物株

課税口座の国内現物は有料です。

現物取引と信用取引で手数料体系が異なります。

コース現物取引信用取引
取引毎手数料55 円〜(5 万円以下 55 円、10 万円以下 99 円、20 万円以下 115 円、50 万円以下 275 円、100 万円以下 535 円)99 円〜(10 万円以下 99 円、20 万円以下 148 円、50 万円以下 198 円、50 万円超 385 円)
一日定額手数料100 万円まで 0 円(以降 300 万円ごとに 2,750 円)同左

NISA 口座では国内株式の売買手数料が無料になります。単元未満株「ワン株」は買付が無料、売却は約定代金の 0.5% です。

5 社中で課税口座の国内現物が明示的に有料なのはマネックス証券と DMM 株だけです。

米国株

米国株はマネックス証券の最も力を入れている領域です。

項目詳細
手数料約定代金の 0.495%(最低 0 ドル、上限 22 ドル)
買付時の為替手数料0 銭(業界最安水準)
取引時間プレマーケット(日本時間 17:30〜)対応
NISA 口座米国株・ワン株の売買手数料が無料(詳細な適用開始日は公式サイトで確認が必要)
取扱銘柄数業界トップ級(老舗の実績)

IPO

**完全平等抽選(1 人 1 票)**で、資金量に左右されない公平な抽選が特徴です。全体の半数以上の銘柄を取扱います。


信用取引のコスト

手数料

取引毎手数料コースでは信用取引の最低手数料は 99 円〜(現物の 55 円〜 とは異なります)。一日定額コースなら 1 日 100 万円以下の約定で手数料が 0 円になります(以降 300 万円ごとに 2,750 円)。

制度信用・一般信用無期限

区分買方金利貸株料備考
制度信用2.80%1.15%5 社中最高の貸株料
一般信用 無期限3.47%1.10%5 社中最高の買方金利
一般信用 短期3.90%

一般信用無期限の買方金利 3.47% は SBI・楽天・三菱UFJ の 2.79〜2.80% より約 0.67 ポイント高く、長期保有ではコスト差が積み重なります。

ワンデイ信用(デイトレード)

手数料は無料ですが、金利 1.80%・貸株料 1.80% が残ります。SBI・楽天・三菱UFJ のデイトレ 0% と異なる点です。売建の場合、約定代金が 100 万円以上なら貸株料が無料になります。


PC ダウンロードツール

ツール対応 OS概要
マネックストレーダーWindows 11(ダウンロード版)チャート・発注機能
ブラウザ版(銘柄スカウター含む)Windows / Mac / Linux分析特化

Mac には専用のダウンロードアプリが存在しません。Mac ユーザーはブラウザ版での操作が中心になります。

銘柄スカウター

ブラウザで動作するファンダメンタルズ分析ツールで、次のような機能があります。

  • PER・PBR・ROE・売上成長率などを時系列で表示
  • 同業他社との比較画面
  • 複数指標を組み合わせたスクリーニング

Python で同様の分析を実装する際に、結果の検証に使いやすい設計です。


スマホアプリ

マネックストレーダー株式 スマートフォン」と「マネックス証券アプリ」の 2 種類(iOS / Android 両対応)。


API・プログラム連携

マネックス証券が提供する「マネックス証券 API」は残高参照用途の FinTech 事業者向け(OAuth 2.0)です。個人が株式売買注文を発行できる発注 API は提供されていません。Python から直接発注を自動化したい場合、マネックス証券は現時点で対応していません。


まとめ:こんな場合に向いている

  • 米国株が投資の中心で、為替コストと取引時間の長さを重視する場合
  • NISA での米国株・IPOを活用したい場合(IPO の完全平等抽選が魅力)
  • ファンダメンタルズ分析を重視し、銘柄スカウターを日常的に使いたい場合
  • デイトレード頻度が低く、ワンデイ信用の金利残留が許容範囲内の場合
  • 長期の信用建玉を持つ予定がない場合(一般信用無期限金利が高いため)
  • 課税口座の国内現物は有料になる点を許容できる場合

参考資料

本記事の数値・仕様は 2026 年 6 月時点のものです。最新情報はマネックス証券の公式サイトで確認できます。